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2006.04.10

古代歯科医療

9000年前の頭がい骨に歯の治療跡? パキスタンで出土


パキスタン西部バルチスタン州にある約9000年前の埋葬跡から、歯の治療を受けたとみられる頭蓋骨が出土した。奥歯などに石製のきりで開けたと思われる穴があるとの報告を、米仏などの共同チームが英科学誌ネイチャーの最新号に発表した。

米カンザス大の人類学者、デビッド・フレイヤー教授らによると、紀元前7000-5500年に埋葬されたとみられる男女9人の頭蓋骨に、深さ最大3.5ミリの穴が開いた歯11本が見つかった。同じ場所から、きりの刃のような石器も出土している。研究チームがこの石器を使い、人間の抜けた歯を削ってみたところ、1分以内に穴を開けることができたという。

フレイヤー教授は「出土した歯の写真を見たかかりつけの歯科医は、すばらしい技術だと感心していた」と語る。きりによる穴開けは、この地域に伝わるビーズ細工から発達した技術とみられ、「装飾や魔よけの意味があったのでは」との意見もある。しかしチームでは、「穴は見えにくい奥歯にあり、装飾的な要素は考えにくい」と指摘。また、11本の歯のうち4本には虫歯の兆候がみられ、治療のために削ったとみるのが自然だと、フレイヤー教授らは主張する。穴の中は空洞のままだが、当初は詰め物が入っていた可能性もあるという。

歯に穴を開ける風習は約1500年間続いたとみられるが、その後はふっつりと途絶えている。当時、麻酔の技術はまだ存在しなかったはず。フレイヤー教授らは「同じ人が2度、3度と治療を受けた跡もみられる。本人にとってはかなりの苦痛だったに違いない」と、遠い昔の「患者」たちに同情の意を示している。


すごいな古代の歯科医療事情が、伝わってくるような気がします。

現代の歯科医療とほとんど変わらないみたいですね。

エアータービンの改良普及が、近代歯科医療をもたらした。後は麻酔の術式が医科を変えただけですね。

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