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2005.12.07

授乳と糖尿病

授乳によって母体の糖尿病発症リスクが低下


乳保育が母体の2型糖尿病の発症リスクを抑えることが、米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(BWH、ボストン)母体胎児医学臨床研究員で、米ハーバード大学医学部講師のAlison Stuebe博士らの研究で明らかにされ、米国医師会誌「JAMA」11月23/30日号に掲載された。
 母乳は乳児にとって有益である。米国食品医薬品局(FDA)によれば、母乳には最適な栄養が含まれるだけでなく、乳児の免疫系を強化し、細菌やウイルス、寄生虫に対する防御能力を高める成分も含まれるという。母乳で育てた小児は小児疾患の発症率が低く、調合乳で育てた小児よりもぜい肉が付きにくい。

 また、母体に対する有益性として、授乳により産後の身体の回復が促進されることがわかっており、授乳期間が長いと乳がんや卵巣がん発症のリスクが低くなることが示唆されている。また授乳によってインスリン感受性と耐糖能が改善されることも明らかにされている。

 今回の研究は、授乳が母体の糖尿病リスクに及ぼす影響に関する研究として初めて実施されたもの。Stuebe博士らは「看護師の健康調査(Nurses' Health StudyおよびNurses' Health Study II)」の実施期間に出産を経験した女性15万例以上のデータを評価した。

 このうち2型糖尿病と診断されたのは6000例以上であった。2型糖尿病の危険因子である肥満指数(BMI)について調整したのち評価したところ、授乳期間1年毎に2型糖尿病発症のリスクが15%低下し、授乳期間が長いと発症のリスクが低いことがわかった。Stuebe博士は、その機序は未だ明らかではないが、授乳が血糖値の均衡を維持する役割を果たしているのではないかとみている。

 米ニューヨーク大学医療センター内分泌学専門のLoren Wissner Greene博士は、「授乳によって体重が減ることは糖尿病の発症リスクに重大な影響を及ぼすものであり」、事実、2型糖尿病を予防するには健康的な体重を維持するのが望ましいと説明する。一方で、授乳期間が長い女性は健康に対する意識が高く、それが結果的に糖尿病の発症リスクの低下につながっているとの見方もある。

米国医師会誌「JAMA」11月23/30日号に掲載された。

母乳の重要性の一つの根拠になると思う。
糖尿病も減らせる要素があるとは、知らなかった。
母乳の重要性に気がついて欲しい。

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