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2004.04.22

入れ歯とむなしさ

30代前半の若いご婦人の上下総入れ歯の患者さんでした。
卒後、10年ぐらい、何となく、総入れ歯に自信みたいなものが出来つつあります。その頃の話しです。

上下総入れ歯を保険で作りたいと言って来院されました。通法通り、模型をとり、各個トレーを作り、精密印象、咬合採得、試適、重合、セット進みました。表情のあまりない方でしたが、
一応、いたい場所があるかも知れませんので、明日来て下さいと言いました。
翌日朝、一番に拝見致しました。

「藪医者」と開口一番言われました。歯科医師生活30年で一度だけ、面と向かって言われました。ムッと来ました。私も若かったものですから、でも冷静を装い、どこが痛いのですかとお尋ねしました。返事は有りませんでした。

口腔内を拝見して、白っぽくなっている土手の部分を少し落としました。その後フィットチェッカーを入れ歯の上下内面に交互に入れ、フィットチェッカーの薄い部分を削合しました。

その後2回調整をしました。患者さんは、ほとんどしゃべってはくれないのですが、痛みはないと言うことで、一応終わりにしましょうと言うことは、頷いて頂きました。
若気の至りで、最後、”あなたのために、全勢力を注ぎました。”とだめ押しをしてしまいました。その後もスーパーで時々お見かけしますが、藪医者の作った総入れ歯を入れています。

今でも、耳にこびり付いています。「藪・・」

直接言われたのは1度だけですが、陰では、何度言われているやら~^^^。

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