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2004.01.09

危ない危ない

・イラク派遣の陸上自衛隊の内訳を読むと、おかしいと思います。
・派遣要員総数550人中150人が警備、公安要員なのだそうです。ということは、施設部隊の要員400人、戦闘要員150人と大雑把に分けられます。その部隊を3直24時間体制で維持すると、概算130人の施設部隊を50人の戦闘部隊で警護する形になります。130人の中に、医療部隊要員、烹水要員、司令部要員がいるので、実質的
に、100人の施設要員が、稼動するものと思われます。その100人が、駐屯地から出て、学校、道路などの建設に従事するものと思います。50人の戦闘要員も、歩兵として訓練を受けた、完全なプロの戦闘員は恐らく45人前後と思われます。6ヶ分隊の人数です。1個半小隊の人数です。それを駐屯地護衛部隊要員と作業地域護衛要員に分けなければなりません。半々で、3ヶ分隊です。21人で、100人を守ることになります。作業地域が、1ヶ所ならそういう計算ですが、道路など長い地域では、さらに、戦闘要員の密度は薄くなります。その間物資の補給の受け取りなどで、時々作業隊を出さなければならないので、もっと手薄になります。病院建設などが進めば、医官の病院への常駐の話しもでるものと予想されます。その時の警護にもあたらなければなりません。手薄な警備陣にならざるを得ないのです。21人で車両の護衛として、前方後方に展開すると、ドライバーを含む4人で、最低単位で2車両8人取られます。4車両で警護すれば、16人です。5人しか残りがいません。分隊長を入れ1車両の要員しか、確保出来ません。ですから、最低単位で警護しても、全ての要員を投入しても、1ヶ所の現場だけしか警護できない勘定になります。道路などの建設で、作業員がある程度、分散すれば、更に警護陣も分散せざるを得ません。現場からの行き帰りの安全確認のための(必ずやらなければならない)作業も現場の1車両で行えば、危険です。すくなくとも複数車両、同行で、行わなければ、ならないでしょうが、それも出来ない状態なのは自明の理です。何も起こらなければ、と祈ります。現地の治安状況次第だと思います。その様な地に、派遣命令を国民の合意なしに出した総理の責任は、重い。後方からの補給は、クエート経由だと思うが、自己完結型の軍の組織は、他国の軍隊に補給の依頼が出来ないので、自前の兵力を割かなければならないので、この戦闘要員では、少なすぎるという兵力だと思う。作業車両の警護は、縦に長い形になるので難しい上に建築用のブルドーザはスピードがでないので、守備範囲が長くなる。また作業場に車両を夜間に置いておきたいのだが、国家財産を盗難の危険にさらす訳に行かないので、作業の度に、警護しながらの輸送するしかないのだから、大変である。作業が進み、駐屯地から離れるに従って、危険は増していく。往復に要する時間も長くなり、襲撃を受ける可能性も増す。道路の安全確認作業ですら、人員を割けない状況になれば、確実に治安が悪ければ、襲われる可能性は高まります。これで命取りになる可能性が高い。また、朝飯、夜飯は、駐屯地でとれるが、昼飯をどうするかも問題です。夏の暑い時期、食中毒が心配だから、お弁当を持参出来なければ、弁当輸送のために更に兵力を割けば、警護の戦闘部隊は分散し、手薄に更になる結果、ゲリラが襲いやすくなる。
陸自先遣隊は、正直な報告をする義務がある。皆の命を守るためです。400人の警護に、歩兵を800人ぐらい送って付けるの(この人数でも足りないと思う)が、最低の軍事常識だと思う。サマワ周辺が、なるべく安全でありますように、祈るのみです。このまま、派遣されれば、危ない危ない。
陸上自衛隊のイラク先遣隊は、慎重な答申を報告すれば良い。

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Comments

命令書の書き方から、推測するに、もっと恐ろしい事が、
含まれていると思います。
コメントありがとう。メールだったのでここに書き込みします。

Posted by: super7 | 2004.01.20 at 01:43 PM

おじゃまします。

土曜日の新聞だったかに、自衛隊の出発式の
写真が載っていて、隊員の娘かな、かわいい
女の子が携帯電話で、お父さんの写真を撮って
いた。

切なかった。
絶対に無事で帰ってこなければならない。

でも、彼らが無事に帰ってきて、世論が
「もっと行くべし」と動くのも怖い。

むずかしい局面をむかえてるな、と思う。

それでは。


Posted by: ひかりごけ@HIMAGINE | 2004.01.19 at 04:29 PM

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